ジブリの中では『風の谷のナウシカ』が好き。

作品中に出てくる王蟲(オウム)は

自然破壊を目論む輩に対して敵意をむき出しにしますが

それもやむなし。

人間たちが汚してしまったこの世界を

自らの躯を苗床にして

腐海(森)の樹々を育んでいるのだもの。

人間たちがやらねばならないことを

彼らが命に代えてまで行ってくれているんだもの。


人間の身勝手さに、ほとほと嫌気が差してまいります。

ちっちゃな はーちゃんから見えるコスモスは

きっとこんな感じなんだろうね。

すこしだけお空に お顔を向けて

眩しいおひさま　多分おめめを細めて見上げたことでしょう。


ゆらゆらとコスモスを揺らす風が

そのあと はーちゃんのほっぺも撫でて行くんだろうな。


これからいろんなことを体験するよ。

そのたびに はーちゃんのココロにひとつ、またひとつと

お花が咲いていくの。

大人になっておおきな花束になったら

どうぞママとパパにプレゼントしてあげてね!

花も見納め、種を残し

虫たちも次の世代へ　命のバトンタッチ


秋は生命の終焉と共に

新しい命のスタートラインとなる

とてもすばらしい季節なのです

仕事のことも　家のことも

親のことも　ましてや自分の老後のこととか・・・

ぜーんぶ忘れて　のんびり　のほほん

今いちばん　自分が心地よいことだけをして過ごすのって　

とってもステキなことだよね。

孵化してすぐの　かまきりの子

玄関の植木にひとり　鎌の手入れ

ひとりぽっちじゃ寂しかろうと　

兄弟のいる草むらへ

「だめだよ　みんな　ばらけなきゃ」

子どもに言われて　はっとした

親でも　子でも　兄弟も

縄張り競って　食べ合うの

おんなじ卵で育っても

互いが敵に　なっちゃうの

ひとりで　離れて　生き抜いて

それが幸せでもあるんだよ

それが長生きにもなるんだよ


(金子みすゞ風味)